鬼瓦を立てる!!!

いや~ 今日も寒かったー。
全然気温が上がらない山の峠のほうでは・・・

dsc03978.JPG (雪化粧が綺麗です)

点在する岩肌がまるでミステリー・サークルの如く神秘的で思わずパチッ。北国の人にはごく当たり前の風景も讃岐人には新鮮です。寒さ嫌いの”足袋人”も見るだけなら大丈夫です。あくまで見るだけです(^^; こういう地域で生活するのはちょっと無理ですね。
数年前の話ですが 瓦職人仲間から神戸の現場を手伝ってくれないかと依頼があり 色々とお付き合いもあるので断りきれずその仕事を手伝うことにしました。半分は『神戸』に引かれてのことなんですが(不謹慎や) 着いたところは神戸というよりも・・・繁華街から北へ1時間の山間部。豪雪地帯でした(Τ-Τ)
(寒いとこは無理って言っておいたのに・・・)
現場が大きいお寺だったため 全国から大勢の瓦職人が手伝いに来てました。特技が『友達作り』の”足袋人”ですから新しい仲間がいっぱいできて それはそれで楽しいこともありこれもまた財産。いい経験をさせていただきましたが やはりこの時の寒さが今もトラウマになっており それ以来 県外の仕事は場所をよく確認してから請けるようになりました。

今日の現場は新築現場の棟積みの段取り及び『鬼立て式』でした。
この『鬼立て式』・・・お寺の工事の際にはそれこそ一大イベントでもあり その日は棟の鬼瓦を二つ据えて終わり!!というような盛大且つ神聖な仕事の一つ。
日常の住宅ではそれほどでもなく続けざまにドンドン仕事をつづけますがね。

dsc03981.JPG (鬼の台を据えます)

讃岐では通称『座布団』と言います。いつもならもっと削って下げて取り付けますが この現場は高さを保つほうに優先権をもたし若干削っただけ。ここで急な屋根勾配を少し戻しました。
続いて鬼瓦の合端(削って合わす)作業に入ります。

dsc03983.JPGdsc03984.JPG (削りまくり~~)

既製品では勾配が全然合わないため地上で屋根勾配に削りビッチリ合わせてから屋根にあげます。

dsc03987.JPG (慎重に・・・)

下で完璧に合わしていると据えるのはスムーズです。

dsc03991.JPG (でかい!!!)

予定(原寸図)の棟の高さは1尺9寸もあり まるでお寺の屋根です。
積むのが楽しみ~。その後雨は激しくなり・・・

dsc03989.JPG (しばし休憩)

基本的に現場での焚き火は禁止ですが ここはなぜかみんなが焚き火しているので真似してみました。
(穴あきバケツでのプチ焚き火です)
こういうとこが田舎のいい部分でもあります。

その後ますます雨は激しくなったため一同退散。
事務所でのデスクワークとなりました。

dsc03977.JPG (夏みかんの羊羹)

おやつを食べながらの見積もりは”足袋人”のこだわりです。
(何のこだわりや;)

羊羹だけに・・・よー噛んで食べました。
さーて ブログも書いたし今から残業です。
明日は晴れるといいな・・・(^^)/

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コメント

  1. 3号 より:

    勾配がきつい屋根での鬼立て式は筋肉痛のもとです!
    上で据えるのと下から見るのとでは鬼の据わり方が若干違うからなかなか難しいもので、さらに三ツ組の鬼瓦ですから難易度アップ!!
    かなり豪華になっちゃいましたね。

  2. 瓦人 より:

    据えられたこの三つ組の巨大鬼の背後に続くであろう棟の高さ・・・、
    想像つきませんがどうしましょう~?
    えっ、黙って見てろって?
    想像するだけで、テンションあがってきちゃいました~。
    ワクワクです(笑)。楽しみにしてま~す

  3. 3号も早く一人で三つ組みの鬼瓦を組めるように頑張れよ。
    見て盗むべし!

  4. 瓦人さん テンション上がりますか?
    こっちもかなりハイ・テンションです。
    例の穴空けの件ですが段取りの都合上うちでやることに決めましたので。
    この場を借りて業務連絡でした。

  5. 瓦人 より:

    そ、そ、そういえば・・・。
    まことに申し訳ありません。
    その「穴あけ」の「穴埋め」はまた・・・。
    とりあえず、紐のし屋くんはどっちにしても見に行きたいはずです。
    撮影の被写体としては完璧な作品を期待してるはずですよ(笑)