私たちの仕事で一番多いのはもちろん新築の瓦葺き工事です。この段取りが案外難しいのです。各取引先はそれぞれの都合で家を建てます。(当然です)
なので一気にいくつかの現場が重なるときもあれば空くときもでてきます。この時に無理に葺き替え工事を段取りしてしまうと後が大変なことになります。待ち受ける新築屋根工事のことを考え今日は手持ちの修繕工事をすることにしました。
まず一軒目。
瓦の割付はまるで素人。いぶし瓦に塗装をかけて極めつけに雨漏りです。今回は応急処置ということでとりあえず谷部からの雨漏りを止めることになりました。的確に場所を捉えるのが大事なポイントです。
(意外と難しいが)
今回は谷の出口でした。(跡がくっきり)
近辺をすべてめくって綺麗に葺き戻します。そして谷板も頑丈にダブルで。
最後は水を流して雨の流れを確認。終了です。
続いて二軒目。
総二階建てです。予め下でハシゴを2段継いでおき血管ちぎれそうになりながらパワー全開で一気におこします。大概これでハシゴの先端が屋根より高くなります。そして先発隊が上に登りその上にまたハシゴを継ぎます。
この屋根は少し高めでした(^^;)
こういう時は年功序列が発生します。3号が犠牲に。
(顔色悪いです!)
ここも雨漏りの修理依頼でした。
台のしが下の地瓦に引っ付いているところは確実に雨がまわります。少しカットはしてましたが・・・ツメが甘いな。さてポイントを押えたらあとはメクるのみです。
ガーン!棟からも相当進入してました。
のし勾配・土の量と幅の大切さがあらためてわかります。
何とか今日中に仕上げてきましたが・・・修理って意外と大変なのがお分かりいただけたでしょうか?その後ハシゴをばらすのにもめまいがしました。安全第一は当然なんですがこのくらいの一日仕事で外部足場をかけるにはお客様に忍びないですし・・・。【楽チン簡易足場】(仮称)の完成を急がないと・・・!
この界隈は瓦屋根に非常に凝ってる地域でした。
こちらも!
棟鬼瓦に対してこの鯱のでかさ!讃岐ならではの豪快さですね。
巴蓋(ともえぶた)もいい味だしてます。
とは言ってないと思いますが・・・。別のツインズもどうぞ。
こちらはお子さんつきですね。これらには阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)が大抵の場合あります。阿吽の呼吸とよく言うでしょ。沖縄のシーサーもそう!お互いが呼吸が合うほど共に一緒にいるさまのことです。
あっ!そういうことなのか!!今分かりました♪
コメント
色んな瓦があるんですね!
お猿さんが傾いているところもまたかわいいですね。
いやぁ、今日の2軒目の修理は高所恐怖症の3号には強烈でした。
屋根に上れば一安心ですが、タワーの組立と片付には難儀しました。
まぁ3号以上に2号の顔が青ざめてましたけど(笑)
ちえさん。
屋根を見ていると色んな動物いますよ!
お猿さん可愛いですか?
女性の目から見ると違ったご意見が聞けて参考になります♪
3号くん。
いつから高所恐怖症なわけ??
今度これ以上の恐怖を味わいたまえ!!
2号の青ざめた顔も載せるべきやったな^^/