【讃岐の屋根】には昔から伝わる伝統的造形美がありました。
三重福林という現代の福林鬼の豪華版を使用し箕甲はもちろん本掛け。こんな屋根をあちこちで見かける風景・・・それが讃岐にはありました。
シンプル?モダン?軽量化?何それ?! 同じすっきりでも一文字軒は別モンですが。予算の関係上合端作業のほぼ必要ないストレート軒に変更したこともありますがこれも足袋人のとっては苦渋の決断なのです。全くもって変な時代です。そんな時代に逆うこともできず多様化する安っぽい屋根。ただ瓦を並べるだけの職人。
えー加減目を覚ませー!
とまでは言いませんが(^^ゞ ただただ足袋人がやってみたかったのです。
少々箕甲の落ちが少なかったのですが野地と瓦桟木で地葺きを持ち上げ裏甲上の瓦座を低くおさえる事により実現しました。
あと5分瓦座を高くすることができればもっと高級感がだせたと思います。
こんな仕事・・・今では滅多にありません。
だからこそ無理してでもやりたいこの気持ち・・・分からんやろな~。
この鬼瓦には千枚よりもやはり本掛け!少し分かってきた?!
職人としてのモチベーションを持続さすには【攻めの仕事】に尽きますよ。
ドSの足袋人でした(^-^)/