二泊三日で京都に研修旅行に行ってきました。
目的は二つ。
①【全瓦連グランプリ】の見学
②【甍技塾 徳舛瓦店】の弟子達が集う塾生会・総会
②の方は昨年より塾生会副会長になっているため欠席する訳にはいきません。
どうせ京都に行くなら誰かを誘おう!
ということで・・・
施工組合の方で案内をかけたところ技能・技術に対し真剣に学びたいと考えている3人が同行してくれることになりました。
久しぶりのグランプリ見学は熱くさせてくれるには十分すぎる舞台でした。
鏨(たがね)を使用して瓦を割ったり削ったりする音色は本当に心地よい空間だなと。
修行時代に少しでも綺麗に納めたいと向き合った屋根架台。
一級技能検定では意地でも知事表彰がもらいたくて必死になったものです。
その念願が叶った翌年には即【技能グランプリ】に挑戦。
足袋人が出場した時は初の地方開催(島根県大会)でして石州瓦を使うことに。
練習初日は石州瓦のあまりの硬さに鏨で瓦を割ることさえもろくにできませんでした。
申し込んだ後に襲ってきたのは後悔と焦り。
現場を空けて練習はできない。
一軒終わっても次々と入る仕事。勿論断れない。
瓦が思うように切れない。(徐々にコツは掴みました)
時間内に終わらない。
本番までに通しで4回ほどやりましたが1時間オーバーのまま。
そんな様々な思い出が一気に甦り見学者でありながらもまるで自分が出場しているかのような気分になりました。
毎回毎回エグイ架台です。
そんな接戦をものにしたのは福岡県代表の兼竹選手。
彼とは淡路の訓練校で同期でした。
当時から大人しく常に低姿勢。
一昨年福岡で再会した時もそのまんま変わることなく謙虚な彼でした。
大会に出るのも予選会で勝たないといけない激戦区・福岡。
地元に戻ってから相当な努力をしたんだと思います。
優勝後の彼の涙は支えてくれた周りへの感謝の気持ちの表れですね。
ついついもらい泣きしてしまいました。
きっと香川県も近いうちに。。。