6月初めの雨の降る日に現調に行ったお宅です
桟瓦(さんがわら)のズレと懐(ふところ)の隙間が目立ちます
瓦を一部撤去し野地板を剥いで天井裏に入って確認したところ・・・
数えるのも億劫になるほどの無数の雨漏り跡
何よりも棟木の至るところで雨染みが発生していました
こうなると最低でも棟は積み直し
地伏せ(じぶせ)部分もかなり大掛かりに修理しないと雨漏りは止まりません
瓦自体が古くないだけに非常に悩みましたが修理案と全面葺き替え案の二本立てでご提案させて頂きました
当初の工事に施工不良があったというしかありません
何度も何度も話し合いを重ね・・・
やはり根本的な部分を直さないと将来に不安が残る
これから安心して暮らすには葺き替えするのがベストなんですね
そういった言葉を頂きまして
今日から着工しました
一日で剥ぎ終え下葺き材張り・シート養生までいけました
隣に見える二階建て屋根の左側にもう1棟あり こちらも今回同時に葺き替えします
同時期の建物で同じ職人が施工
全く同じ状態でこの建物も雨漏りしています
本当にお気の毒としか言いようもなく
お客様にとってはまさかの葺き替え工事ということもあり今回の工事ではできるだけシンプルに仕上げ予算を軽減したいと思っています
それでも鬼瓦は再焼成して再登板する考えでいます
このデザインは残すべきですよね