必殺仕事人ならぬ・・・細工人が登場

今日は某宗教団体様の教会修理の旅でした

現場調査時の写真がこちらです↓↓↓
屋根にはかなり塩害の目立つ鬼瓦が乗っており特に海側の方は既に穴も空いています

つい最近のことですが…
同じ宗教団体様の建物で塩害被害があり屋根から鬼瓦が落下してかなり大規模修理が発生

ここの隣町にありおそらく危険回避ということで当社に緊急SOSが入ったのかなと思っています

依頼内容は『落ちそうな三つ組鬼の足だけ撤去』というなかなかの無理難題

隙間から緊結用の銅線を少しずつ切断しながら何とかやってきました
『ホンマに危ないから』

左右の足でバランスを取っているのに胴体だけになると…
こんな見た目に変身

『これでOKです』
とのことでしたが如何せん頼りないので…
足元を南蛮漆喰で固めステンレス線をがんじがらめにしつつ後方に引っ張ることで安定させました
胴体の裏張りに陸棟が入り込んでいる分 不思議とぐらつきもナッシング


反対側(山側)も念のために同様にがんじがらめ補強

こちらの陸棟(ろくむね)に使用されている水板瓦は三宅氏作のようです【細工人-saikunin-】

どうせなら【細工師-saikushi-】の方が響きが良いなとは個人的な感想です

先人たちは名前を刻む職人が非常に多くきっとそれが自信の表れであったり責任であったりと一枚の瓦に込める想いも相当強かったのだと想像しますね

暑さから自然と噴き出る汗とは違う冷や汗も流れたこちらの現場の全貌です
宗教がらみではございませんが実はもうかれこれ20年以上ものお付き合いがあり幾度か全面葺き替えの相談も出ている中なかなか前へ進んでいません

こちらから追いかけることは一切しないのでその気になりお声がけがあるまで気長にお待ちしています

さて…
今日のランチはスタッフに釣られて【つけめん・こってり・大】をチョイス

だからこの量は多いんやって…
反省をしてもすぐに忘れてついつい大盛りにしてしまう足袋人でした

ではまた明日。。。

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