今日はバラバラで現場に散らばりましたがそれぞれが現場を終わらして最後は大型物件に集結しました。
大きくないし・・・。どおりで見積もりなしでえー!っていうわけか・・・。
既存に近いため箱谷で水をとります。
この現場で使用しているのは紐袖瓦といって一般的によく使用される形状のものです。
なぜこの紐袖瓦が多いのかというと合端の必要がなく簡単に施工できるとみんなが思いこんでいる!・・・たぶんこういう理由でしょうね。
でもこれがなかなかうまいこといかないんだな。
(下から5枚目が透いてるぞ!)
専門的に言うとこの右側のケラバには向こうバネというねじれのある瓦が多いのですがこれをうまく組み合わせながらそして加工しながら取り付けていきます。均等に透かしながら葺くという技術もあり!とは思いますがこれもなかなか難しい。場所により引っ付いたり透いたりするのは見栄えが悪いのでどうしても合わそうとしてしまうのです。
瓦葺きは奥が深いのでありました!
こちらは完成写真。
やっと外部足場が取れ完成です。引き続き母屋の葺き替え工事が待っていますが何とか年内には仕上げたいと思っています。
この鬼瓦は影盛(かげもり)といいます。
モリモリと影がでてきてるから・・・そんな見た目からのネーミングでしょうか?
鬼の上に乗っかっているチョンマゲは帆立(ほたて)といいます。讃岐地方では昔からなじみのある瓦ですが近年めっきり使用されなくなりました。足袋人も取り付けたのは3回目くらいですかね。それだけこの帆立が似合う屋根が少なくなったということでしょう。むやみやたらに付けても仕方がありませんし大切なのはバランスなのです。
年内工事のメドもつき(つきすぎたかも・・・??)今からは完全甍職人モードに入ります。11月に予定していたイベントも延期して万全の態勢で挑みます。
明日も仕事頑張ります。
コメント
紐袖の合端・・・実はこれで仕上がり(見栄え)に差がつきますよね。
合端しにくい形状ですから余計に・・・。
技能の系譜・・・日本文化のために頑張ってください。
讃岐で影盛・・・宣伝になりますよ~♪
瓦人さん。
紐袖の合端の方が案外難しいかも。
時代の逆をいってるような気もしますがこれも一つの差別化です。
瓦を並べるだけの職人ならなんぼでもいます。
葺くということをうちのスタッフには常々謳っています。
影盛・・・年内まだあります!