意味のある瓦の構造

お寺の棟積み進行中です。

dsc02733.JPG (反りのし)

大反りと聞いていましたが・・・ちょい反りでした。
指定された材料の中で納めるのも私らの務め。文句は言わずに黙々とやります。

dsc02745.JPG (降り棟施工中)

野地から地直しをしていたので鎖の線もほとんど修正なし。

dsc02743.JPG (1段目)

ボールチェーンに合わせてのし瓦を積んでいきます。
土を使用する職人さんもいますが甍屋は南蛮漆喰で棟積みをするようにしています。ゴンゴン金槌で叩いて瓦を下げると水分が浮いてくるので一発で決めます。あとは微調整のみ。

dsc02758.JPG (もう一息)

くさびのしといって斜めに削った瓦を使用して棟に勢いをつけます。
地域的な名称もありますが足袋人は【捨てのし】と呼んでいます。既製品の捨てのしもあるみたいですがいつも現場で加工して作っています。ここの降り棟は2枚で加工しています。
鬼瓦の大きさの関係で1段のみですが・・・何かパッとしませんよね。
プロの方ならもうお分かりだと思いますが・・・経の巻の角度が変なんだーーー!
ほぼ水平で付いている為 棟に反りをつけるとイマイチおかしいんだな。
ここの角度は3寸勾配で作るものだと記憶していますが・・・あとの祭りです。

明日は隅棟に取り掛かります。

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