その価値を知ってもらう 2012/8/27 現場日記, 古瓦 お客様から指示のあった場所に早めに到着。周りにはそれらしき建物がいっぱいありました。 うーん?どれだろう?? 『もしかしてコレか?!』 堂々たる影漆喰の鬼瓦・組棟・本葺き瓦屋根の民家を発見。 こんな屋根・・・まだあるんだなー!と一人感心。 葺き替えなのか? それとも修理? どっちにしてもデカイ仕事になることは間違いなし! あとはタイミングやな。 重なった時に他の仕事を断れるのか; いやー!それはやはり無理や! 仕事の天秤はアカン!!先に言ってくれた方が優先や!! 長々と妄想してましたが・・・ 違う物件でした(笑) 超ド級の讃岐の屋根に興奮してしまった足袋人。 現実に戻ります! 今日から新しい現場を着工しました。 瓦の葺き替えです。 このお宅・・・最初は塗装屋さんと同時に呼ばれました。 外部の塗装がメインでうちはその前の屋根点検。 割れの補修・その他雨漏りがないか?などなど。 しかしながらここで問題が! 既に全面塗装でカチカチ! 一枚たりともビクともしません。 聞きますと。。。 お客様がご自身で瓦同士をボンドで固めつつ小まめに塗り続けていたそうな。メンテナンスも良し悪しでしてプロがしないと収拾がつかなくなる場合もあります。 『残念ながらこの状態では点検もできませんし雨漏りしないという保証もいたしかねます。今は止まっているかもしれませんが壁を見る限り過去に雨漏りした形跡は確認できます。』 ここで塗装屋さんが参戦。 『屋根屋さんよ。この上からもう一回塗るようにこっちは言われてるんやわ。測るから手伝ってー。』 そしてこの状態。 この手伝い・・・あなたの為のようでこれが違うんだなー。 何気にこれを足袋人も記録していきます。 『ナニしとん?』 『ん?屋根の葺き替えに切り替えてもらう為の記録。』 『ウチの仕事が減るやん!』 『そういう問題ちゃうやろ!雨漏り止めるのが目的なんじゃない?』 こんなやり取りが4月にありました。 塗装か瓦葺き替えか!で悩んでもらった結果・・・ 勝者・足袋人!になった現場でした。随分と着工が遅くなってしまいましたがようやくお客様にも安心していただけます。 金額ではなく価値を選んだお客様。その選択が正解だったことを仕事で証明します。 塗装屋さん・・・今回は壁の塗装だけで頼むわなー♪