神社の地葺きに入りました。
着工後に急遽『空葺き』から『馴染み土葺き』に変更。
最近では珍しくなった『馴染み土葺き』工法ですが足袋人がこの業界に入った頃は当たり前のやり方で大半の現場がそうでした。
屋根が重いとか軽いとか重量のみしか考えないナンセンスな情報があまりにも出回りすぎたための昨今の屋根事情。
重くて駄目ならお寺の屋根なんか全て潰れている筈ですが大きな天災が来ようとも現に残っています。
(地直し状況)
なるべく違和感のない自然な弛みに近づけようと最上部を持ち上げることにした結果・・・
全て直す羽目になってしまいました。
実はよくあることです。
よく知らない棟梁と最初に組むときは大概こうなります(笑)
コメント
馴染み土葺きとは具体的に知りたいです。
よければワンポイントください。
さすがさん☆
かぶせ葺きの場合…一列葺き上げた後に瓦の下に横からなすりつける様に葺き土を入れて安定させる方が四国には多いように思います。それを筋葺きと言ったり馴染み土葺きといった表現で表しています。
ウチは桟瓦の谷部にこんもりと盛り上げて土を置きその後にそれを支点として葺いています。
土葺きは勿論下地が見えないくらいに土を敷き詰めますが桟木を打って引っ掛け桟併用で施工する方が今の時代は大半ですね。