甍屋in京都 【六角堂・完成】 2014/4/16 現場日記 【足袋人レター】京都編も今日で最終章です。 水平が狂わないように確認をしつつ露盤を設置。天辺にくる宝珠を加工。設計さんのほうでシンプルでコンパクトなデザインと指定があったようでこれ以上ないシンプル型のお椀が現場に搬入されていました。露盤の大きさについては幾度となく問い合わせがありましたが最終的には此方も設計さんの判断。屋根勾配がきついため小さくすると周りの台輪が積めませんよー!と意見してましたが希望は通らず指定された物で納めることに。讃岐の物件だと往々にして大きすぎる露盤が多いのですが今回はその逆。平葺きはもちろん隅棟の留めのしを芯木まであてて雨仕舞いに細心の注意をはらいました。結果的に台輪はなくなり隅棟同士の留めを見せる納まりでいくことに決定しました。 その美しさが一番伝わる真上に近い位置を選んで撮影。苦労した六注屋根。。。完成です。 今まで紹介はしていなかったのですがこの屋根は周りの景色を見ての通り寺院とは全く関係ありません。某大学のキャンパス内にあります。屋根ばかり載せていますがあくまでもここでの主役は中に居座っている【石塔】。詳細は聞いていませんが非常に価値のある石みたいです。その雨よけ用の屋根工事に【甍屋】が呼ばれました。簡易屋根ではなく本格的に屋根を創っていただき大いに感謝感謝です。柱等の部材は建設会社保有の古材を再利用。深い拘りを感じます。 豪華な雨よけですね☆ 4泊5日の京都旅仕事。きっちり工程を守れたことが一番の成果でありその間地元の工事を待っていただけたことに関しても沢山の方々の協力あってのこと。周りの人に助けられました。有難うございました。