善通寺市内で瓦葺き替え~ノミとカンナが活躍する場所~大工仕事も無事完了

こちらは善通寺市内の瓦葺き替え現場です
前回の記事は右の星マークをクリックすることで確認できます→(☆☆☆

本日の記事は大工工事の続編
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二重野地構造が分かりやすいのがこの写真です

中央にある隅木(すみぎ)より手前が化粧垂木(けしょうだるき)
この上に化粧野地を貼ります

その上に野垂木(のだるき)が入り最後に荒野地を貼っていく手順となります

社寺仏閣等の勾配がきつい屋根の場合に採用される工法の一つです
通常下側にくる化粧垂木は実際の屋根勾配よりも緩く納められます

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最も雨漏りが酷かったのが破風の角部分
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色々腐蝕していたのでこのタイミングで交換することになりました

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が…

その前に加工が必要です
製材屋さんからは荒木(あらき)の状態で材料が届きますので実際に使用する既定の寸法まで分決め(ぶぎめ)をすることから開始

破風板は装飾部を基準に継ぐことに決定

(お絵描き)

(荒切り)
外周部の陰影も忘れることなく再現

昨今ではほとんど出番の無くなってしまった道具類も本領発揮         
昭和時代の大工なら絶対的必須アイテムであったノミやカンナにも再び魂を吹き込む貴重な機会に…

こういった現場が継続的にないと技術の伝承は困難になってきますが…
未来のことは全くもって見えてきません

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さぁ

いよいよ取付

お披露目timeです

角度・サイズともに事前の計測通りたかが一ヶ所
されど一ヶ所

手間は予想以上に掛かりましたが視線の近い一番目立つ場所だけに直して正解でした
あとで塗装屋さんに色合わせをしてもらったら新旧の色違い誤差はなくなると思います

次回編はようやく瓦葺き工事へ移ります

では皆様
良い週末をお過ごしくださいませ。。。

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