2016年になって最初の合端(あいば)です。
職人の技量を発揮できるその一つがこの合端作業。
一枚一枚のネジレを組み合わせながら隙間無く其々を合わせていきます。
往々にして偏ったネジレが集まるものですが逆のネジレがきた時に対応できるのが本当に合端を理解している職人だと思っています。機械切りしている会社がほとんどのこのご時世に時代を逆行するかのようなことをしていますが収益性・能率重視ばかりしているとネジレに対応ができなくなり職人を育成することはできません。
瓦は焼き物です。
全てが同じように焼けているわけではなく少なからず手を加えたり順序を変えて施工すれば美しく納まるという術を理解しておくことが重要ですね。
今回使用するのは一坪で80枚必要であるかなり小ぶりなサイズです。
屋根の上では通常56判・53判が使用されますのでそれよりも30枚近い枚数が一坪に納まる寸法です。
当社では屋根の大きさ・意匠でその辺を使い分けます。
ただ小さければ良いというのではなく建物とのバランスが大切なのです。