自作の瓦製お城

さて…
これは何でしょう?

『ミニチュアのお城』

紛れもなくそれで正解ですが我々が気になったのがこの素材
何と瓦と同じ粘土で作製ししかもお施主様の亡きおじいさまの自作だとか

唐破風があり千鳥破風もあり施工する際にはなかなか手間暇を要するマニアックな仕様となっております
今回のお客様は元々瓦製造業を営んでいた家系のお宅なのでした

陸谷からの雨漏り依頼です
製造はしていても施工はできませんので当社に出番がやってきました
10mを超える長い陸谷をステンレス製に入れ替えます
真ん中を境にし両側へ流す谷の構造でしたが共に出口付近で雨漏りをしていました
つまりこの出口をいかに納めるかが重要ポイントとなります

周辺の瓦を撤去し下葺材をしっかり貼ることからスタート

中心を若干高めにした下地を作りそこに谷板金を取り付けていきます

壁付近までしっかり谷を設置

もう一方は谷出口の下に緩い勾配の屋根があったのでそこも葺き直しました

谷板の両サイドは軒瓦で納められるような割り付けをしています 

最後に水が正確に流れるかの放水検査

ゆっくりではありますがちゃんと水下(みずしも)側に向かって流れているのを確認
これで雨漏り修理完了です

おじいさまが自分で作り自分で焼いた作品も見せていただき貴重な体験でした
感謝感謝です

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