まずは先日完成した現場から。
紐袖・のし3段で海津鬼使用ってローコスト住宅じゃあるまいし・・・こんな時は覆します。
角瓦の垂れ寸法が足らないので少し前垂れ気味に取り付けます。
これで何とか通っているように見えます。(見えない???)
のし3段積みは別に構わないのですがこういう場合 鬼の寸法も必然的に小さくなってしまいます。建物の高さがある場合は特に小さくみえてしまいますので足袋人は鬼瓦を立てる位置を変え 大きい鬼を使用します。
鬼瓦も通常のものよりも薄く 棟3段積みとの相性もいいです。
巴&鬼瓦の両方を削って落とし込むため 手間は数倍かかります。
それでもやります!
なぜかって?
もちろん後世に残るものだから(^^)v
お客様にとっては一生で一番高価な買い物。最善を尽くします。
可能な限り(^^);
今日の現場は小さなお堂に行ってきました。
予算は足りませんがこの大きさなんで もちろん小瓦で葺きます。
高価な上に枚数もたくさん必要なので完全に予算オーバーとなります(T-T)
でも開き直ると足袋人の決断は早い。職人としての意地とプライドが働くのです。
焼き物特有のネジレを一枚一枚細かくチェック。
その際に欠け等がないかも見ます。
正面にはネジレのない瓦を 裏は組み合わせて葺いていきます。
この言葉にいっそう励まされます。
コメント
ゼッタイに後世に残ります☆☆☆
とくに‘いぶし’は♪
瓦人さん。
残るだけに変な仕事はしたくないですね。
特にいぶしの現場は♪