大阪・和歌山に多い「しころ屋根」の葺き替え工事事例!雨仕舞いの工夫と職人の知恵

タイトルに書いた 〝しころ屋根〟 ですが 大阪や和歌山などでよく見かけます
地域色がプンプン漂う屋根形状の一つですね
寄棟(よせむね)屋根の上に切妻(きりづま)屋根が乗っかった感じ…といえばわかりやすいでしょうか

dsc09707.JPG (しころ屋根葺き替え工事完成)
基本的なことですが上から流れる水を綺麗に流すため 割り(瓦の配置)は引き通します

dsc09703.JPG (合ってるかな?)

今回は寸法が悪かったので 破風板(はふいた)の位置を変更して調整しました
上下の段差がある場合は「のし瓦」を積み重ねていきますが この屋根は段差が少なかったので のし瓦は1段積みにして板金巻きで仕上げました
そして、それを隠すように上の軒瓦の出寸法を設定しています
過去の経験から 上の広小舞(ひろこまい)は低くしないといけないので のし瓦を納めてから 高さの合うものを後から打つことにしました

一番の問題は「袖瓦を流れる水が、隅棟(すみむね)の中に入ってしまう」 という点です

色々考えました……。
① 隅を振って地葺きする
② 上の瓦を引きとおす
③ 隅棟の中をトンネルで抜く

悩んだ末に選んだ工法はこれです↓

dsc09704.JPGdsc09693.JPG

台のしだけ通して二段目は中途止め
隅のケツに蓋を付けた後に半紐にした冠を乗せて棟の雨仕舞いも完成です
上からの水は冠の紐で左右に切れる予定です
飛び越えても蓋に当たってこれまた左右に流れるようにしています

当時の苦肉の策でしたが職人の知恵が詰まった一工夫です

ではでは。。。


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