威張ってもお辞儀でもダメな鬼瓦クン

こちらはメールで現状写真を送っていただきました観音寺市内の屋根修繕依頼現場です
隅鬼瓦(すみおにがわら)が前方に倒れている状態ですね

鬼瓦の設置角度ですが…
鬼瓦の後方に積み上げられた隅棟(すみむね)の瓦に対し直角に据え付けるのが正常位置

その角度が鋭角になっている場合は鬼瓦が起きている状態につき『威張ってる』
逆に鈍角になっている場合は前方に倒れている為『お辞儀をしてる』

そんな風に例えられます

今回の場合は倒れているのでいわゆるお辞儀状態なのですがここまでいくともう『土下座してる』と例えた方がしっくりきますね鬼瓦の内側裏面にあるはずの留め付け用穴・竜頭(りゅうず)が劣化してなくなったのが土下座の原因
結構よくある修理依頼内容です

隅棟を部分的に解体し銅線を出し直し鬼瓦本体に留め付け用の穴を空けて設置し直します
そして隅棟の積み戻し これで無事に修理完成です

今回のお客様は俗に言う一見さん
ご親戚に元・建設会社勤務の方がいてその方からの紹介で当社にたどり着いたとのことでした

自身の年齢も50を過ぎ若い時分からお世話になった方々が毎年のように定年を迎えています
本人が建築業界に携わることはなくなってもこうやって陰ながら紹介であったり応援をしていてくれることはとても励みになります

ちなみに…
足袋人の定年は今のところ未定につきまだまだ現役で頑張っていくつもりでいます
紹介・応援ともに絶賛受付中でございます(笑)

ではでは。。。

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