古民家再生計画・最終日でした

今日で三日連続同じ現場となる三豊市三野町の古民家再生計画現場です

ラストに残っていたのは御母屋の隣にある納屋の屋根修理です
ケラバ部分の瓦が飛散して既に近隣に迷惑をかけているそうです
建ちの高い納屋につき外部足場を組んで安全第一作業を心がけます
結果的にこちらの方が綺麗に丁寧に且つ強固に作業できることは言うまでもありません

瓦を下地にしっかりと留め付けながら直していきます
高低差の加減は南蛮漆喰で調整

反対側も同じように…

最後に棟巴下に南蛮漆喰を詰め込んで…
無事に納屋の屋根修理が完成です

使える瓦は再利用し不足する分だけを補充しました
ここは瓦屋根の利点の一つと言えます

さて…
今回の古民家再生計画の御母屋ですが…
讃岐の屋根の象徴とも言える【八尾の家-yatuo-】仕様です
もう今となっては年代モノ的な存在になりつつあります

昭和時代の当たり前だったものが平成・令和と時を経て過去の遺産になりつつあります

時代が変われば流行も変わります
それが当たり前の流れです

ファッションにしてもそう

足袋人が若かりし頃はDCブランドの全盛期
少しお金ができるとメルローズやポールスミス・BEAMSなどへ10万円近くも使って洋服を買いに走ったものですが…
それが今はどうでしょう

ファーストリテイリングが展開するUNIQLOやGUを愛する若者たちで街中が溢れかえり明らかにシンプルなテイストに志向が変化しています
昭和人である我々大人世代でもヒートテックを筆頭に下着類はもちろんのことその他諸々の衣類でUNIQLOには年中お世話になっています

価格帯も非常に庶民的で購入しやすく1万円もあればそこそこ揃います
しかも機能性も兼ね備えているとくればそれはもう無敵と言わざるを得ません

住宅事情も全く持ってその世界線

耐震性や気密を謳い文句に今の時代を真っ直ぐに堂々と突き進んでいる流行最先端である平屋切妻住宅
対するは昭和の遺産である八尾の家

今まで全く交わることのなかったパラレルワールドの関係ですが我々が現状向き合って主舞台としているのは過去の建物の無数にある修理現場

時代に取り残されていようとも良いものは良い…
直して残していくことで過去の長所をも感じることができる…

そんな思いをはせながら日々の修理仕事は延々と続きます

そういやお盆ですね 

時節柄 塔婆もあたらしくしました
ここでは爺さんと婆さんと父親が眠っています
会社の目の前が墓地なので頻度高く手を合わすことができますし歩いてお墓に行けるのは助かりますね

デスクワークはまだまだ大量に残っていますが現場のキリがいいので足袋人もわずか一日ながら夏季休暇に入ります
ただの日曜日っていう説もありますが…(笑)

現在は既に隣県である愛媛県松山市入りしてます
温泉でも入って一日リフレッシュしてきます

ではでは。。。

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