蔵の屋根に古い鬼瓦(打ち出の小槌)再登板

善通寺市内の新築現場・瓦葺き工事が本日無事に完成しました
思い返せば2022年最後の新築現場でした

今の時代には物珍しい石場建てで土壁付きの物件

それには何か訳がありそうですが…
その通り
訳があるのでした

元々そこには蔵がありそれを解体しての今回の建て直し
復元とまではいかなくとも石の基礎はもとの位置から変わっていないそうです

今回の用途も蔵
破風等は漆喰で巻いてしまうそうなので塗り代分を計算して袖瓦は外に出しています
         ↓↓↓

こちらは全景

棟積みを低く抑えるようにとお客様からの指示がありましたので厚ノシ3段に素丸納め
香川県では一般的に桟山の上に鬼瓦を設置しますがそれだと寸法が小さくなりすぎる為 見栄えをよくする為に谷立てとし寸法の大きい鬼瓦を据えました
鬢付き(びんつき)の鬼瓦を使用したのは【打ち出の小槌】が入った鬼瓦を使用しなければいけないという縛りがあったためです

その理由というのがこちらです↓↓↓ 
何と何と…
この写真の鬼瓦を下屋根で再使用せよ!の指示発令
おまけに隣に転がっている隅巴をちょんまげのように乗せてくれと。。。
いわゆる鳥衾(とりぶすま)仕様

一般の方とはいえ色々見たり聞いたりでおぼろげながらも知識を持っています

『希望があるのならそれをカタチにします』というのが筋ですよね
こんな感じに仕上がりました 
下屋根だけは意匠的に風切丸を1列流しました      
最終確認もしていただきOKを貰いましたので晴れて当社の担当は終了となります

新築の蔵など今の時代にそうそうあるものでもなく遡って記憶をたどってみてもおそらく10棟までは施工していない気がします
最後の蔵なのかもしれないと考えると何かと感慨深い…

当社としてもいい記念になりました

さて…

善通寺市内でいる時は【カレー曜日】になってしまうことが多々ありますが今日は我慢して他のお店へ
ここも割とよく行く【すき家】

現在絶賛お勧め中の【牛すき鍋定食】にしました
卵2個はありがたいねぇ
週明け早々超満腹
今週も食べまくる予定の足袋人です

ではでは。。。

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