トンネルの向こうにヒカリ差す

こちらは観音寺市内の雨漏り修繕依頼現場です

今回は雨漏り位置が確定的なため初手から剥ぎにかかります
葺き土(ふきつち)の色が濃くなっている部分は未だに雨水をたっぷりと含んだ状態でした

周囲を綺麗に清掃してから直しにかかります
この現場は釉薬(ゆうやく)瓦ながら見事な本掛け箕甲(ほんがけみのこう)仕様

社寺仏閣以外での本掛け箕甲は本当に皆無な時代となりました
この先も住宅で使用されることはあまり期待できず言い方は良くないですが住宅屋根における文化遺産的象徴の一つになりつつあります

直せる人・扱える人も我々世代が最後なのかもしれないと思うとゾッとしますね

本題に戻ります↓↓↓

隅棟の下を雨水が通過するように納めないといけない為 ここからが重要です
通称:トンネルと呼ばれる箇所ですノシ瓦が通る位置を想定しそこから1寸5分程度中に南蛮漆喰を置く土台を作ります
棟幅を超えての土台は見た目も恰好悪い上に雨水を引っ張る可能性もあるのでここは慎重に加工することが望まれます

ここまでできると後は既存瓦での積み戻しにかかります 向こうの光を通すほどのトンネルの大きさが理想です

来週の週間天気予報が悪い中 日々修理仕事を追い込み中です

ではまた明日。。。

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