同じ瓦でも違った世界観

昨日は台風16号が来ましたが。。。
会社付近はさほど大きな被害が出ることもなくホッとしています。
雨が降るたびにハラハラの繰り返し。
天候に逆らうことは難しくとも仲良く付き合っていければと思います。

さて。。。

現場の方ですが現在は和風の新築住宅を施工中。

昨今の新築ではめっきり減ってしまった箕甲(みのこう)付き。

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千枚(せんまい)瓦で納めています。
美しく見せる為には勿論一直線に取り付けないといけません。

棟の中心となる拝み(おがみ)部分も左右対称・シンメトリーが基本中の基本です。

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中心の丸い形状のものを巴瓦(ともえがわら)と言いますが。。。
その部分から同じ寸法だけ千枚瓦が見えると非常にナイスです。

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一枚一枚は2寸5分(約75㎜)の足で葺き上がっています。
沢山重なるほど必要な瓦も多くなり結果的に重厚さが増します。
但し!
重ねすぎると其々の瓦勾配が緩くなるので逆水の危険性が伴ってきます。

ここまでの写真が最も大きな破風板がついたところ(家の裏側)の施工です。

これに対し。。。
玄関側は若干イメージをかえて施工しています。

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御分かりでしょうか?

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正解は。。。

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葺き足が前述のものとは違い其々の重なりを少なくしています。
枚数が少ない分軽快に見えるはずです。

同じ千枚瓦を使用してもこんな納め方の違いで見え方も違ってくる一つの事例でした。

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