個性を尊重したい

日中は暑いながらも少し秋の気配を感じるようになりました。
現在【甍屋】事務所は掃除用のハタキを瓦花器に飾っております。

dsc04350.JPG (ん?)

似てますが違うようです(^^ゞ 
パンパスというらしいです。パとスの間を伸ばさないように気をつけて下さいね。

今日は午前中は事務所でゴゾゴゾしてましたが午後からは各現場の段取りに走ったり昨日葺き替え工事が終わった現場へ。

dsc04374.JPG (いいね~)

どういう仕舞いをするのか楽しみにしていた壁との隙間は3分板を見切り縁に。

dsc04371.JPGdsc04400.JPGdsc04373.JPG

樋工事が若干残っている以外は完成。地葺きは足袋人も参戦した現場です。途中で地直し(不陸調整)を覗き込んだ時に足袋人’Sが何かを企んでいる事は分かっていましたがあえて無言をとおしていました。
本日その皆の遊び心を確認です。

dsc04377.JPG (なるほどね)

地直しの時点から反りをつけ棟も緩やかに優しい反りを描いていました。この現場の職長・足袋人2号曰く地反りで3分(1センチ)ほどつけたそうです。やや真反りに近いかな?!無理に真ん中を上げずにこの野地の線ならこうする!というその判断力。良いか悪いかは別として足袋人はそこ買いますね。個性を主張するというのは成長の証。以前は全ての現場で細部に至るまであーしろ!こーしろ!と言っていた足袋人の気持ちが伝わりつつあります。最近は変わった現場がやってみたいという職人達からのリクエストの声も聞こえてきてそれは高みのある欲求でもあり親方としては嬉しい限りです。
『決して奢ることなく向上心を持ち真摯に向き合え』
多少コトバは違っても常に言ってることです。皆いい方向に進んでいます。

<おまけ>

dsc04388.JPGdsc04391.JPG (足袋人1998年施工)

たまたま前を通りかかったのでパチリ。
お恥ずかしい限りですが当時の精一杯です。その時はまだ2級技能士でして納めたことない屋根にぶつかるたびに頭を抱え悩める子羊そのものでした。でも頼る人もいないし決してできないとか弱音を吐くようなヤワでもなくその後は自分なりのカタチを築きながら現在に至っております(^^)/

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