数年前にお亡くなりになった瓦業界の某重鎮
そのお方は奈良県の人で数多くの文化財施工実績があられるいわば神のような存在でした
その方の遺言ではありませんが生前よりこの地を訪れては。。。
『これは是が非でも再現しないといけない』
そんな事をずっと言い続けていたこともあり今回我々香川県瓦施工組合のメンバーが立ち上がりついに実現に向けて動き出しました
地元・三豊市のほうも非常に協力的で予算を少しだけ出していただける運びになりました
基礎段取り完了
動くまでに10年近く要しましたがことが決まれば一気にいきます
三豊市の某寺より寄贈された超大型の露盤を復元します
露盤の施工経験者3名に補助3名
これから設置する機会があろう若手にとっては良い経験になると思います
一辺が1,5m
足袋人も瓦業界に入り今までに7回ほど露盤を施工する機会に恵まれましたが過去のどれよりも最も大きいサイズとなります
雨仕舞いを考えたら頭が痛くなるような構造ながら今回は地上設置ということなので雨が入ってもそんなに問題もなく基礎の上に落としてから外に流れるように納めます
歴史を感じます
享和時代とは1801年から1804年までの期間だそうです
この時の天皇は光格天皇で江戸幕府将軍は徳川家斉
タイプトリップの幕開けです
現場で納めるとのは訳が違うので基本的に加工は施さずそのままのカタチを崩すことなく向きをグルグル変更しながら一番綺麗に落ち着く位置で設置するように決めました
最下部に加重がかかり過ぎると破壊してしまうので中間で逃がしながら仮組み
昨日はここまで仮組みを行い入念な打ち合わせの後一旦解体しました
本番は8月8日の『屋根の日』イベントに実行します
当日は全国一斉イベントで清掃活動をするといった内容も大筋決められていますが香川県メンバーは一味も二味も加えて当日を迎えようとしています