三豊市詫間町のお客さんからSOSをいただいて、雨漏りの修理に行ってきました。
一目見て、「うわぁ、ええ家やなぁ…」と声が出ました。
昭和の職人さんが手塩にかけた、趣のある堂々とした屋根。
立派な手作りの鬼瓦に、これでもかと高く積み上げられた棟。
現代の住宅ではなかなか見かけないくらい、屋根ひとつに途方もない時間と手間が掛けられています。
昔の職人の技と意地が、瓦の端々にまで詰まっている。
正直、新築でこんな贅沢な屋根を組む時代はもう来んのかもしれません。
けどね、だからこそ「今ある大切な家を守るメンテナンス」の仕事は、絶対に絶やしちゃいけないんです。
若い職人に現場で教えながら作業をしていると、ふと考えてしまうことがあります。
「自分たちが引退したあと、この地域の屋根は誰が守っていくんやろか」って。
現場の場数を踏んで、体で覚えるしかない技術がたくさんあります。
このブログに施工の裏側を残していくのも、ただの作業報告ではなくて、次の世代に技術と誇りを繋ぐための大切な務めだと思って書いています。
今回は、雨漏りしている隅棟(すみむね)の積み替えと、台風で傷んだ樋(とい)の交換をご依頼いただきました。 
雨漏り修理で一番大事なのは、技術の前に「原因の特定」です。
ここを突き止めないことには、いくら上から綺麗な瓦を乗せたって意味がありません。
棟を解体しながら、 「どこから水が入ったんか」
「どういう経路を辿って天井裏まで落ちたんか」
瓦を一枚一枚剥ぎながら、まるで探偵かのように水の「足跡」を追っていきます。
長年の経験があるから「たぶんここやろ」という見当はつきます。 
でも、一軒一軒、家の造りも痛みの原因も全部ちがう。
「たぶん」で作業を進めるのが一番あぶない。
油断と過信は絶対に禁物です。
水脈(みち)を突き止めたら、ただ元通りに直すだけじゃ面白くない。
「直す前より、もうワンランク上の状態」にしてお返しするのが、我々のこだわりです。
たとえば今回、隅棟の下にゴミや葉っぱが詰まって水があふれとったんで、もとの構造よりも大きめの隙間(開口)を作りました。
覗き込んだ時に、向こう側の景色がすーっと見通せるくらい。
これなら落ち葉も溜まりにくい。
剥がれとった漆喰も、できるだけ分厚く、水が入らんようにガッチリ塗り直す。 
樋の交換も、ただ新品につけ替えるだけじゃなくて、固定する金具の数を増やして、次に大きな台風が来てもびくともせんようにガッツリ固定しました。
屋根の修理なんて、誰にとっても「予定外の痛い出費」です。
だからこそ工事が終わったあとに、「あぁ、足袋人さんに頼んでほんまに良かったな」「払ったお金以上の仕事をしてくれたな」と、心から納得してほしいんです。
その一心で、今日も屋根に登っております。
【今回の施工まとめ】
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現場: 三豊市詫間町
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作業: 隅棟からの雨漏り、樋飛散(雨漏り修理2箇所・隅棟漆喰補修1箇所・立樋交換)
「うちの屋根もちょっと怪しいかも…」と思われた方は、三豊市・観音寺市施工事例一覧にも写真をたくさん掲載しています。ぜひ見比べてみてください。