一昨日に書いた足袋人レターの続き。古民家屋根の葺き替え工事・第二章です。
自由度はあってもあまり原型のイメージから変わってしまってもダメ。そんな御依頼のもと頭を悩ます足袋人の目に留まったのがこの瓦。
【小端立て用丸瓦】です。
元カメラマンで現在は淡路の瓦師としてご活躍中の山田修二さんプロデュースの景観素材。地べたや壁面の装飾用にこれまでも数多く使用されてきた瓦です。写真でわかるようにカタチの組み合わせで自由な発想のできるスグレモノ。見れば見ればほどにイメージ像がわいてきます。
いっちょ コイツでやってみるか!
もともと屋根材用に作っているわけではないので緊結用の穴あけから開始。
なかなかよー焼いてますね。思いのほか硬くてこれだけのことに何と1時間!でもその間に職人たちと雨仕舞いの打ち合わせを。折角採用しても雨漏りしては元も子もないですから。
そしていざ棟積みへ。
一気に施工したため途中の写真がありませんが楽しんで仕事することができました。
完成写真がこちら
↓
どの部分を表面にだすか迷ったあげく背中部分が一番面白いかなと☆
この陰影が足袋人の感性を一番刺激しました。
久々に心底楽しめる現場に出会えて感謝感謝です。相当量の手間数も費やしました。
持ち出し???いいんです♪これは後世残るものですから(^^)v
甍賞ゲットだぜ~! (ほんまにくれへんかな・・・)
コメント
出た~~~☆☆☆
これはおそらく世界初です(笑)
瓦人の想像を遥かに超した仕様に万歳です。
次は小端立枡瓦でリアル甍賞を目指しましょう♪
大型の公共物件とか、有名建築家の自己満足物件とか、身近な職人さんたちでは非現実的な物件の甍賞ではなく、こうした地下足袋履いた各地の屋根屋さんで創り上げる新たな屋根文化こそが甍賞ですよね。その遊び心・・・いつまでも☆
瓦人さん。
甍賞は別世界だと思っていますよ~。
屋根は我々にとっては一つの舞台。パフォーマンスする場所なんです。
こんな楽しみながらできる現場は数少ないですがこれからも創造する気持ちだけは持ち合わせていたいものです。