新しいカワラモノ

先日完成した神社の屋根工事。
通常漆喰は自分達で配合して混ぜ合わせて作るのですが今回はその場所もなければ工期もない。という訳で登場がこれ。

dsc07895.JPGdsc07894.JPG

最初から混ざっている袋入りのモノを使用しました。コレをどんどん舟の中にときバケツに移し変え屋根上に揚げます。早いっちゃ早いのですが固さが袋によってバラバラなのがネック。柔らかすぎるものは早めに舟に移してから固くなるまで待って使用しました。

dsc07823.JPGdsc07830.JPG (土置き8年)

昔はそんなことも聞いたような・・・。甍屋では実践で鍛えます。若くして結婚して自立する者もいるのでそんなに長く下積みしてたらみんな生活もできません。ハッピーライフが送れるように そして早く職人として独り立ちできるように万全のバックアップ体制です。

dsc08105.JPG (向拝部分)

今回は袖丸なしで。

dsc07889.JPG (掛瓦)

乾式工法です。巴の上に見えるのはボンド。下からは見えないのでこれでヨシです。足をかけてもびくともしません。

dsc08110.JPG (雨仕舞い・1)

唐草とニの平からチラっと顔を出すのは鉛板。中で細工してます。

dsc07845.JPG (雨仕舞い・2)

向拝部分は勾配が緩いため雨漏りの多い箇所。縦桟の間に谷を入れこれで水が万が一廻っても軒先まで出てくるようにしています。

飛ばして仕事しているように見えてもそれは見えるだけであってポイントは確実に押さえています。

簡単に施工法を紹介してみました。

ついでにもうひとつ。カワラモノを!

dsc07754-1.JPG (アゲハチョウの家紋

見事な瓦コースターの完成です。お世話になっている人からの依頼でした。それにしてもアゲハチョウの紋てあるんですね。最初冗談かと思いましたが実際に家紋帳にも載ってます。足袋人からのささやかなプレゼントとさせていただきます。

コースターにはもったいない?
インテリアとしてどーぞ(^^)/

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コメント

  1. 瓦人 より:

    久々のプロブログ・・・勉強になりました♪
    今度は、足袋人さんのスーパー袖丸合端を見てみたいです。
    無理してでもお寺、獲ってくださいね(笑)

  2. 瓦人さん。
    プロプログなんていい過ぎです。
    あくまで足袋人流です。
    色んな社寺仏閣を見ているとこんな線で葺きたいな!とか
    これは目が腐りそうや!とか沢山のやり方があります。
    特に讃岐は棟の積み方が変なのが多く・・・地葺きも地なり・・・
    なんでここで捨てのしが終わるんや!とか残念な仕事が多いです。
    足袋人も未だ発展途上。
    まだまだこれから経験をつんでいかないといけません。
    お寺は本堂クラスで年1棟で充分です!
    儲け主義には走らないチームを作りたいと思っています。