軒瓦にみるデザイン

梅雨入り宣言の撤回がでてもいいようなお天気でしたね。暑ぃ~~。
一般の方から不評な現場便りですが期待している業界の方もいらっしゃいますのでやっぱり載せます。

先日 晴れて現場に採用された【石持万十軒-こくもちまんじゅうのき-】。

dsc01891.JPG (←こちらです)

一般的な軒先との違いは先端に付いている【玉】のカタチ。

dsc02644.JPG (←こちらはノーマルの万十軒

【玉】の表面に丸みがあるかフラットか・・・ただそれだけの違いなんですが皆さん在庫を抱えたくないのか?変わった瓦にチャレンジすることはあまりありません。そんなもんがどしたんや!というマイナス思考の方は読まなくて構いません。
センスと感性の問題ですから。

dsc08148.JPG (←こちらはストレート軒

数年前 足袋人が現場に持ち込み今や一大ムーブメントまで起こすことになった瓦でもあります(^0^)/
(かなり大袈裟な表現ですが;)
車を走らせているとチラホラ見かけるようになりました。

いいんです。これで。

日陰で埋もれている名品を表舞台にだすのも足袋人の仕事です。

そして今回 無事!日なたへでることとなった軒瓦を紹介します。

dsc02566.JPGdsc02569.JPG (←これだ~

石持万十一文字軒-こくもちまんじゅういちもんじのき-】。
通称 【淀屋-よどや-】と言います。
石持軒ながら下端が一文字(ストレート)。

すごく格好いいと足袋人は思います。作ってる窯元さんもわずかだと聞いています。デザイン性はイイものがあるのにPRするわけでもなくまさに影でひっそり・・・もったいないです!足袋人も目をつけてましたがなかなか使用する現場がなく待ちに待った登場となりました。どうせ樋つけたら隠れるやないか!という方はここからとっとと出て行ってください(^-^)v
先ほども述べたように要はセンスと感性なのです。

実際に自分で使ってみてココはこうして欲しいとかあれこれ注文は発生しますが・・・期待に応えてください!窯元さん!

ちなみに・・・

施工に不安を持ってる方・電卓を叩いて計算ばかりする方は使用を控えた方がいいと思います。
『いい屋根を残す』


そんなポリシーをしっかり持った職人向きの瓦です。
足袋人’Sは喜んで葺いてますよ~♪

シェアする

フォローする

コメント

  1. 瓦人 より:

    うぉ~~~~!!
    ここまでキレイに淀屋を葺かれたら一文字も出る幕なしですね(笑)
    しかもベタ・・・これは以外や以外、瓦人もかなりドストライクです。
    改善点は早急に(汗)
    400年の歴史でこれか!?って言われないよう・・・(笑)
    それにしても、いい職人さんたちが揃ってますね♪

  2. 紫陽花 より:

    淀屋、キレがいい仕上がりになりますよね。商品も葺く腕もごまかしききませんね。メーカーさん、頑張って!!

  3. 瓦人さん。

    淀屋使ってよかったと思えるように最後まで息抜かずに施工いたします。
    瓦人さんへの注文として・・・今後400年生き抜いて伝統を守りつづけてくださいネ~☆

  4. 紫陽花さん。

    キレもありコクもある!
    どっかの飲み物みたいな瓦です。